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相手の気分のアップダウンに巻き込まて疲れる原因と対処法

更新日:2023年1月16日



相手の気持ちに共感できる優しい人ほど、相手の気分に巻き込まれて疲れてしまいやすいのではないか?と思います。



今回は、お母さんの気分のアップダウンに付き合わされて疲れてしまうというSMさんのケースを取り上げて、その中で見えてきた原因と対処法をお伝えしていきたいと思います。



ご自分の場合と照らし合わせて、取り入れられそうなところは参考にしていただけると嬉しいです。





ご相談:母の気分のアップダウンに付き合わされて疲れてしまう

 

SMさんは、子供の頃からお母さんの気性が一定ではなく、アップダウンにつき合わされてきたそうです。


「(気分がダウンしている時に)当たられて、疲れるんです。

良い時はいいんですけど…」


そんなSMさんのお母さんの不安が大きくなる出来事が起こりました。



SMさんからのメールをそのまま転記します。


母は、1月9日(月)に軽い脳梗塞を起こしました。 健忘の症状がありました。 1月11日(水)に脳神経外科を受診すると、軽いものなので日常生活を送ってよい、急がなくてよいが主治医に相談すると良いと言われ、薬の処方もなく帰されました。 (母は2006年に髄膜種の手術を受けたため、大きな病院に主治医がいます) 主治医の診察予約はスムーズに取れ、1月17日(火)になりました。 主治医の問診まで時間が空いた母は一人暮らしのためとても不安だったようです。

SMさんは、「母は老い先短いと思うし、私は後悔したくないので、なるべく母に寄り添いたいと思っています。


これから支えてあげなくちゃいけないと思っているのですが・・・


上を向いてもらいたくて上を向かせるようなことを言っても、納得してもらえず、すごく疲れてしまいます。


母は不安になることが多くなっていて、彼女の不安がブワ~~っと私にやってきて、そのすごい不安に疲れてしまいます。


嫌だなと思ってしまいます。


そのうえ、子供の頃からの抵抗感がう~~~っと出てきてしまいます。


そんな自分にすごく参ってしまいます。」


そんなふうに話してくださいました。



お話を伺いながら、SMさんのお母さんの状態が見えてきました。


SMさんもお母さんも共に、敏感な体質のようでした。


敏感というのは、 [名・形動]感覚や感度の鋭いこと。また、そのさま。「―に反応する」「刺激に―な肌」 goo辞書より

敏感なこと自体は、能力の一つだと思いますが、ネガティブな側面もあります。


敏感なことがポジティブに働くと、いろいろなことを感じられるという能力として働きます。


一方、ネガティブに働くと、感じたことに振り回されてしまうということが起こりがちになります。



SMさんのお母さんは、敏感さがネガティブに働き、感じたことに振り回されてしまっている自分に途方に暮れているようでした。


お母さんご本人も自分の気分がアップダウンするすることに戸惑っているのを感じました。


アップダウンしてしまう自分が嫌で、そういうところをどうにかしたいと思っているようでした。


でも、どうにもできなくてイライラしてSMさんに当たってしまうパターンがあるようでした。




お母さんの不安に巻き込まれて疲れてしまう原因

 

ハイヤーセルフからのメッセージを受け取りながら、SMさんとお母さんを見ていきました。




原因1 SMさんとお母さんのエネルギーが混じりあってしまっている

 

SMさんがお母さんの不安な気分に巻き込まれてしまう大きな原因は、サポートしてあげたいという気持ちが強くて、SMさんとお母さんのエネルギーが混じりあってしまっていることにありました。



サポートしてあげたい。

寄り添ってあげたい。


そんなふうに思うと、SMさんのオーラの境界線があいまいになって、お母さんの不安のエネルギーがSMさんのオーラの中になだれ込んできてしまうのが見えました。



SMさんのオーラの中は、自分のエネルギーとお母さんのエネルギーがぐちゃぐちゃに混じりあい、どれが自分のエネルギーで、どれがお母さんのエネルギーなのか?わからない状態になっていました。


なので、お母さんの不安が、まるで自分の不安のように感じられてしまうのです。




原因2 気分がダウンするのは良くないという思いが不安を大きくする

 

もう一つ原因としてあげられることがありました。


それは、気分がダウンするのはよくないことという思い込みがあることです。


常にいい気分であることがいいこと。


そんなふうにジャッジしている思い込みがあるようでした。



宇宙の法則上、宇宙に存在しているものはすべてアップダウンするリズムの波の中に存在しています


体にもバイオリズムがあり、調子のいい時期と調子が落ちる時期が繰り返されます。


感情にも波があって、体のバイオリズムの影響も受けますし、自分の考え方の影響も受けて、アップダウンを繰り返します。



病気をしたときはなおさら、気分はダウンしがちだと思います。


そして、自分で気分を上げたいと思っても、自力で気分を上げる気力がないと感じることが多いです。



お母さんは、気分がダウンした状態で不安を訴えても、SMさんに気分を上げるように促されるようなことを言われてしまうようでした。


SMさんにとっては、よかれと思って言っていることだと思います。


しかしそれは、お母さんにとってみたら、不安な気持ちをわかってもらえない


自分で気分を上げようとしても、自分にはそんな気力もないし、どうしたら不安な気持ちから逃れられるのかわからない…


そんなふうに感じて、余計不安が大きくなってしまうようでした。



わかってもらえないと思うと、わかってもらいたい気持ちは強まります


すると、さらに不安を訴えたくなって、結果、不安は大きくなってしまうのです。


そして、SMさんに大きくなったお母さんの不安のエネルギーが押し寄せてしまうのです。





相手の気分に巻き込まれないようにする対処法

 

それでは、対処法についてお話していきたいと思います。




相手との境界線を意識する

 

これは、原因1 SMさんとお母さんのエネルギーが混じりあってしまっていることに対する対処法です。



SMさんとお母さんのエネルギーが混じりあってしまっている状態で、お母さんが不安になり始めると、すごい不安のエネルギーがSMさんに押し寄せます。


すると、SMさんも不安になってしまいます。


お母さんと一緒にいることが嫌だなと思ってしまいます。


お母さんの不安のエネルギーを、自分のことのように感じてしまいます。



そんな時は、まず、自分に不安になる要素はあるのかな?と自分の中を見てください。


不安になる要素がないのに不安になっているようであれば、それは自分のエネルギーではありません



『これは自分の不安ではなくて、お母さんの不安のエネルギーなのだ!


不安になっているのはお母さんで、私は別に不安ではない。


お母さんの不安を引き受ける必要はない!』


心の中でいいのでそう唱えると、お母さんと自分のエネルギーを区別しやすくなり、境界線が引きやすくなります



ただし、執着している部分についてはエネルギーは動きません


お母さんをサポートしてあげたいという気持ちが強すぎると、お母さんの不安を引き受けてしまいやすくなります


お母さんの不安をSMさんが引き受けたとしても、お母さんの不安が解消されるわけではありません。


SMさんがお母さんの気持ちをわかってあげられる心が自由な状態で、不安にならずブレずにいられる状態の方が、お母さんの不安も解消されやすいのではないかと思います。




そこで、SMさんから疑問が投げかけられました。


「母に寄り添いたい。支えなきゃ。と思っていたので、共感することがいいと思ってきましたが、それは違うということですか?」


共感[名](スル)他人の意見や感情などにそのとおりだと感じること。また、その気持ち。「―を覚える」「―を呼ぶ」「彼の主張に―する」 goo辞書より

共感するというのは、お母さんの不安の感情に対して「不安なんだね」と思うことです。


良いとか悪いとか、何とかしなくちゃとか、寄り添わなくちゃとか、支えなきゃとか…


そういうことをいっさい判断することなく、ただ「今不安を感じているんだね」と受け止めることが共感するということだと思います。


そこにジャッジという判断が入ってくると、ことは複雑になっていきます。



SMさんがお母さんに共感しようとする時、お母さんを少しでも楽にしてあげたくて、支えてあげなくちゃと思って、お母さんの不安を自分が引き受けようとする気持ちが働くように見えました。


SMさんの中では、共感する=お母さんの不安なエネルギーを自分も一緒に引き受けてあげるという認識になっているようでした。


そうなると、自動的にお母さんの不安なエネルギーがSMさんの中になだれ込んできてしまいます。


その状態がSMさんにとって、嫌でなければいいのですが。


実際にSMさんが感じているのは、不安を感じて嫌だという気持ちです。


それをそのままにしていたら、お母さんを支えるどころか、共倒れになってしまいかねません。


相手と自分との境界線が引けていないと、共倒れになるリスクは高まります


相手と自分との間に境界線が引けていると、依存関係になりませんし、自分のエネルギーは自分で引き受けるという意識が働きます


自分のエネルギーは自分で引き受けた方が、いい状態になっていきやすくなります。


お母さんが不安を訴えてきた時は、「不安なんだね」と受け止めればそれでいいのだと思います。




イメージで境界線を引く方法 

 

境界線をイメージすると、相手のエネルギーを自分のオーラの中に入れずに、境界線を引きやすくなります。


イメージしてみてください。



自分が、透明なカプセルやバブルのようなバリアの中に入っているのをイメージします。

相手のエネルギーが来ると、バリアにぶつかります。

バリアにぶつかった途端、相手のエネルギーは、キラキラ輝くきれいなエネルギーになります。

キラキラ輝くきれいなエネルギーになって、相手のところへ返っていきます。


お母さんが不安を訴えてきている時にイメージし続けるといいと思います。


SMさんは、中立でニュートラルな状態でいやすくなります


お母さんのエネルギーを浄化ヒーリングしていることになるので、お母さんもラクになると思います。




不安になって当たり前と思ってみる

 

これは、原因2 気分がダウンするのは良くないという思いが不安を大きくするに対する対処法になります。



SMさんのお母さんは、脳梗塞という病気を発症したばかりで、今は経過観察中の時期になると思います。


このような状況では、不安を感じやすくなります。


そもそも、体にも感情にもバイオリズムがあるという話を先ほどしましたが、病気中というのはそのどちらもが落ちた状態になりやすいのです。



気分がいい状態で一定であることがいいことだ!という思い込みがあると、何とかして相手の気分を上げようとしがちです。


たとえば、「そんなふうに悪いことばかり考えてないで、体が良くなることを考えてみて」と相手を思ってアドバイスしてみたとしても・・・


それは、相手にとっては今の自分をわかってもらえていない

今の自分の状態を否定されているように感じてしまうと思います。



SMさんが『気分がダウンするのは悪いこと』とどこかで思っていると、何とか気分を上げようとすることを言ってしまいます。


それは敏感なお母さんに伝わります。


するとお母さんは、今の状態は良くないと否定されている。と受け取ってしまいます。


迷惑をかけないように、気分が下がらないように。

気分を上げなくては!と思います。


でも、気分を上げられない自分。

不安になってしまう自分を責めてしまいます。


すると、さらに不安が大きくなってしまいます。



ですから、不安になって当たり前!と思ってください。


気分が落ちている時は、無理してあげなくてもいいよ!というスタンスでいると、お母さんも気がラクになって、不安が大きくならずにすむと思います。




そこで、SMさんから疑問が投げかけられました。


「無理に上に向かせるようなことは言わない方がいいんですね。


ただ、落ちると沼地にはまりたい放題はまって出てこれないんですよね。」



これは体も気分も落ちている状態の時にありがちです。


体も気分も落ち込んでいる時というのは、自分の中にエネルギーが少ない状態です。


ですから、自分の力で気分を上げるというのは難しい状態なのです。


そのような時に、こうしたらいいよ!というアドバイスをするのは逆効果になることが多いと思います。



【関連記事】

「こうした方がいいよ」とアドバイスしたくなったら、こちらの記事を確認してみてください。




ではどうしたらいいのか?というと・・・


相手にとって楽しくなるようなことを話題にすることです!


  • 過去の楽しかった思い出を語り合う

  • 今相手が興味ある楽しいことについて話題にする

  • 過去に一緒に行って楽しかった所の話をする

  • お母さんが作ってくれた美味しかったお料理のことを聞いてみる

  • 今だから言える感謝している話をしてみる

など。


共通の楽しかった思い出について話してみたり、お母さんがしてくれたことに感謝してみたり、美味しかったお料理のレシピを教えてもらったり、お互いの気分が上がることや波動が上がることしてみてください


お料理が苦手というようでしたら、逆効果になってしまうかもしれません(;^_^A


その時は、相手の得意なことを話題にしてみてください。


楽しかったことや好きなことを話しているうちに、自然と気分は上向いていきます


自分であげようとしなくても、気分が上向きます。



今まで、相手のことを理解しようとしてこなかったとしたら、何が好きなのか?何が楽しいのか?わからないかもしれません。


それでもいいのです。


これは、宇宙が用意してくれた『お互いを理解しあう、和解しあう機会』です。


ですから、これをきっかけにしてお互いにわかり合っていけばいいのです。


どうにもとっかかりが見つからないようであれば、「お母さんの好きなことって何?」と素直に聞いてみてください。


そして、じっくりとお母さんの好きな世界の話を聞いてみてください。


それが、『理解しあう、和解しあう』とっかかりになるかもしれません。




自分を癒す方法をやってみる

 

SMさんのお話の中で、「お母さんに対する不信感や反抗心のようなものがあります。


今になって現れた反抗期みたいな感じです。


どうしたら取っ払えますか?」と聞かれました。



一番いい方法は、自分を浄化ヒーリングすることです。


浄化ヒーリングされると、その出来事自体は変わらないけれど、以前あった感情は消えている状態になります


すると、不信感や反抗心は消えて、中立でニュートラルな気持ちでいられるようになります。


お母さんに対する気持ちも接し方も変わると思います。



【関連記事】

自分を癒す方法はこちらの記事で紹介しています。





セッション後に起こったこと

 

セッションの翌日に、SMさんからメールが届きました。


「昨日、午後に母の様子を見に行くと、とても体調が悪そうなので、救急車を呼ぶことにし、脳神経外科のある病院に救急搬送されました。


再度検査してもらったところ、幸い、体調不良の原因は脳梗塞によるものではなく、不安による過呼吸でした。


帰宅後は我が家に泊まってもらいました。


昨夜はおしゃべりをたくさんして、夜は並んで寝て、今朝もみんなでゆっくり朝食を食べ、母は満足して帰っていきました。


私たちは距離のある親子なので、昨日今日一緒に過ごした時間はとても濃厚で、お互いが癒されたような気がしています。


また、家族が一緒にいてくれたことで、私も素直になれました。

(二人きりでいると私がけん制してしまうので…)


母はみるみる愛に包まれていきました。


私も幸せでした。


不安に押しつぶされ取り乱している状態から、今現在の母の変化はまさにミラクル!と感じます。



昨日のNaoさんとのセッションが私の心に作用して、すべてを良い方に導いてくれたのかなぁと思っています。


ありがとうございます。


母とは、きっとこれからもまた色々あるとは思いますが(苦笑)、残された時間を大切に過ごしていきたいと願っているので、もやもやしたら自分で浄化したりしながら、やっていきます♡」




本当に!すごいミラクルが起こりましたね。


私も嬉しくてウルウルしてしまいました。


お互いを理解しあうというのは、心の底から満たされる体験です。


理解しあい、和解しあえると、自然に愛があふれ出します。



これをとっかかりとして、さらにミラクルな道が用意されているのではないかと思います(*^-^*)



今回のご相談は、私には「お母さんのことが大好きなの!お母さんのことを愛しているの!」としか聞こえませんでした(笑)


きっとお二人の魂はそう叫んでいるのだと思います。


だからこそ、この3次元という空間で、このような学びの体験をされているのだと思います。


お二人が理解しあうことで、愛の体験となっていきますように。


愛と感謝を込めて☆




 


SMさんが受けてくださったセッションはこちらです。








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